初めまして漫画家アシスタント歴17年のハルマキと申します。
今回はアシスタントの仕事ってどんなの?って講座をネット動画でやらせて頂いたものの入りきらなかった絵を入れた完全版なんて言うと言い過ぎなので、ブログ版です。
逆にブログ版だと使えない資料画像もあるのでその辺はまあご勘弁を(笑)
ではぜひ最後まで見てもらって、もっと細かいこと知りたい!って方はTwitterでもブログでも質問下さいね!
アシスタントのイメージって?
- 漫画家さんと同じ部屋で黙々と絵を描いてる
- 背景とか効果線描いてる
- 髪の毛とか黒いとこ塗ってる
- 先生の周りの雑務したり買い出ししたりしてる
- 漫画家になるための弟子入り

全部正解!
しかし世の中にはいろんなアシスタントがいて、仕事場ごとに求められるスキルが違います!
その前にハルマキってどんなやつ?
・奈良にオギャーと爆誕!

・高校時代らんま1/2、めぞん一刻読み「高橋留美子先生」に憧れ漫画描きたくなる

・漫画の専門学校に3年行くが全く描かずプータローへ
・週刊スピリッツに投稿、受賞するもデビューできず
・少年サンデーに投稿、ギャグ漫画で受賞
・サンデーの某ベテラン漫画家先生にお試しアシスタントで入るも絵が下手で落ちる
・同じくサンデーの有名漫画家先生に拾ってもらいアシスタントへ&上京
・何度かの雑誌掲載を経ながら17年の時が流れる
・今年7月退職して現在人生2度目のプータローへ
漫画家&アシスタントって一週間どんな仕事してるの?
①先生はネーム(話の構想、編集者さんと打ち合わせ)
②先生アシスタントを呼ぶ
③先生は主要キャラの絵を描きながら、アシスタントに背景の指示
④基本真面目に、時にふざけながらもひたすら作画作業
雑談したり、映画見たり、TV見たり、音楽聴いたり、ラジオ聞いたり、無言など仕事場によって様々。
⑤アシスタント原稿仕上げ
先生が良い感じにキャラクターの作画を先行して進んでいて、アシスタントも背景作画を全部終わらせれて仕上げ作業に移行できるとバランスが良い。
⑥原稿完成!アシスタントは帰宅
仕事場によってだいぶ違うがここまで約4日半
先生はまた①のネームへ そして繰り返し・・・
具体的なアシスタントの作画作業
○背景
- 建物 自然物
- 機械 乗り物
- モブ (主要キャラ以外の人物)
- モンスターとか(大群の敵)
- 爆発 破壊
- レーザーエネルギー体などの特殊効果(エフェクト)
○仕上げ
- ベタ(髪の毛など黒く塗ること)
- ホワイト(線のはみ出しやミスを修正)
- 擬態語(ドカ、ゴゴゴなどの効果音)
- 集中線 効果線
- トーン
- 消しゴムがけ
○原稿コピー
そもそもどうやったらアシスタントになれるの?
- 漫画を投稿して担当の編集者さんから紹介される
- 知り合いなどの繋がりで
- ネット、雑誌のアシスタント募集に応募する
- 漫画家さんがSNSで直接募集
- 漫画家とアシスタントのマッチングサイト
注)こんなスカウトはありません
色んなアシスタントがいるって話
・プロのアシスタント(プロアシ)
漫画家を目指さず、ずっとアシスタントとして生きていく
例)食べ物の絵だけ描くプロ、銃器専門のプロ
・自分も漫画家になる為に修行としてアシスタント
・自分の連載が成功せず戻ってきた人
・家族
旦那さんが漫画家、または奥さんが漫画家で互いに手伝ってもらう。または両方が漫画家など。
兄弟でやってらっしゃる人もいます。
まとめ アシスタントに必要な能力とは?
作画作業として先生の漫画を手伝うので、ある程度の作画能力は当然必要です。
これは僕がアシスタントに入る前に描いて受賞した漫画です。どー見ても下手くそでしょう(笑)
しかしこのような作画能力でもアシスタントとして雇ってもらえました。当然落ちたこともありますしそれは運が良かったのかもしれませんが。
僕を雇ってくれた時、先生に言われたのが『絵は描いてたら上手くなる、だから俺は仕事場を円滑にコミュニケーションを取れる奴が欲しい』と。
漫画は1人で描くものではなくて、編集者さん、アシスタントなど人と人とで作っていくものです。
なので作画能力も必要ですがそれ以上に先生に気持ちよく漫画を描いてもらうために盛り上げる、仕事場の良い空気を作る
コミュニケーション能力が重要なんです!
そしてそれは自分自身が編集者さんと打ち合わせして作品を作っていく能力に繋がっていくのです!
長くなってしまいましたが、ここまで読んで下さってありがとうございます。
このブログ内には他にもアシスタントのことを書いた記事があるので、良かったらそちらも読んでもらえると嬉しいです。
ではでは、皆さんがもっと知りたいことがあればまたいずれ書かせていただきたい思います〜
可愛いアイコン、似顔絵イラスト描きます 動物との組み合わせも出来ますよ〜
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