今回が本当のラスト!奈良の田舎で育った面倒臭がりの男がどういう流れで週刊漫画のアシスタントになれたのか!?
1 どうなるお試しアシスタント
初めて行ったそのアシスタント先は、連載に向けての読み切り漫画を執筆してはる真っ最中でした。
ベテランのアシスタントさんが2人いて、お試しで来たアシスタントは僕ともう一人女の子ので、まぁその子が上手いのなんのって!同じ新人なのにえらい差(笑)
僕なんて当然原稿に触らせてもらえずひたすらインクを付けたペンで抜き線の練習させられてました。漫画で良くある集中線やスピード線、あれの練習です。線の端が綺麗にカッコ良く、細く抜けてく感じでないとスピード感が出ないんです。
もう一日中それだけ、一週間で何本線を引いたか分かりません(汗)でもそん時初めて俺の線は汚いな〜ってこの付けペンの力の入り抜きを全然出来てなかったって気づきました。ってかそんな事意識すらしてなかったし。
一緒に入った女の子は途中から原稿を手伝ってましたが、僕は結局1度も原稿に触らせてもらうことはありませんでしたね〜畏れ多くて触るのも怖かったですが(笑)
でま〜当然の事採用はしてもらえなかったんですが、その一週間でプロの現場の緊張感や作業のやりとりなど、超勉強になりましたね!
このアシスタント先の一週間の経験は、専門学校の3年間を遥かに超えてました。ってお前がただ学校でダラダラしてただけだろうって言われたら終わりなんですが(笑)
どんな世界でもそうですが、なるべくなら早くプロの現場に飛び込むのも重要だなと思いますね。
そうそうその時バカで生意気な僕はこんな事先生に言ったの思い出しました。
ハルマキ「僕はギャグ漫画を描いていきたいんですが、アシスタントやってると絵が上手くなったらギャグ漫画として面白く無くなるんじゃないかって心配してるんです〜」
先生「そんなもん上手くなってから考えろ」
ほんとその通りです(汗)
2 まさかのもうワンチャンアシ試し!?
さぁ、トボトボと奈良の家路に向かう私にまたも編集さんからのお試しアシスタントのコール。
心臓飛び上がりました!なんてったって、自分が学生時代好きで読んでた漫画家さんの仕事場だったんですから!
結果的に私はその仕事場に17年以上お世話になるのですが、そん時も受かるなんて思ってもみませんでした。
その仕事場では絵なんて描いてりゃいずれ上手くなるから、それより人とコミュニケーションが上手くできる奴が優先される職場でした。ひたすら一つの部屋で絵を描くんですから気持ち良く仕事をするのに会話がいかに大切かって事です。
ほんと漫画家さんによって職場の環境はそれぞれですね。
ほとんど緊張で覚えてないけど関西人ならではのトーク力?を活かして必死で話してたのは覚えてます(笑)作業はアップアップで何してたか覚えてません(笑)もしかしたらいきなり原稿触らせてもらったかもしれませんや。
3 現代、そして未来の話をしよう・・したい
長くなり過ぎました、こんなに長くなるとは思いもよらず・・・でもラストです。
その後僕は奈良から毎週東京まで通いでアシスタントをさせてもらい、ある程度お金貯まったら東京に引っ越しました。23歳にして初の一人暮らしです。
そして17年以上が経ちました・・・
その間はアシスタントの合間にギャグ漫画を描き載ったり、載らなかったり。上に上がっていけなくてギャグ漫画からラブコメ描こうとして行き詰まったり、気が付くと仕事場でチーフアシスタントになってたり。
先生の漫画が終わったり始まったり。いつの間にかバトル漫画描き始めて載ったり、賞とってモーニングって雑誌に移動したり、また行き詰まったり・・・寂しくなって婚活したり・・・
今年仕事場を一旦辞めさせてもらいました。
たいして考えがあったわけでなく、ちょっと今漫画に対する情熱が下がってしまってるのを感じたのといい歳になって少し他のこともしてみたいなって思っただけで。
その一つとしてこのブログを始めてみました。コレまでが僕の産まれから今までです。
さぁこの先どう生きようか。何か見つけれるかな?ワクワクもするし、どうやって食べてくねん?ドキドキもあるし。
どうなるか。その時々の思いをたまに書いていきたいな〜と。
いや、しんみりしてどうする!コレからは僕の面白いと思った物を発表していきますぞい!
コレって漫画の栄養ですか?
ではまた!!!
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