はじめまして漫画家アシスタント歴17年のハルマキと申します。皆さんの中には漫画家になりたいから専門学校に行こうか悩んでる、って方もいるかもしれません。
そういう僕自身高校を卒業して3年間マンガの専門学校に行ってました。というわけで今回は漫画家になりたいなら専門学校に行くべきか?否か?の話です。
もう結論から言うと「その人次第です!」(笑)
「ええ〜それ言っちゃっちゃ終わりじゃん」って思った方、まぁまぁ待ってくださいな。どういう事か僕の体験から話しますから。
そもそもマンガの専門学校って何?
20年前僕が高校を卒業した頃は全国で唯一「京都の精華大学」に漫画を教える学部がありました。それ以外に漫画の描き方を教えてくれる学校ってのは専門学校しかなかったんです。
その中で僕は大阪のまだ出来て新しい専門学校に行きました。最初大体40人ぐらいいたかな?ガンガン辞めていって卒業ぐらいには半分になってましたけど(笑)
授業の種類は
- 背景
- 人物(キャラデザ・表情)
- デジタル作画
- デッサン
- 脚本(ストーリー)
- 映画を観る
などがありました。それぞれ現役のプロの先生や学校の卒業生(プロ目指してる)が講師で授業を受け持ってました。
だいたい専門学校は2年ですが僕が行ってたところは1、2年は漫画の描き方教えて、3年目はほぼ授業なく家で漫画描けって感じでした。

漫画は教え方難しいからな〜
新しい学校なだけにあれこれ試行錯誤してはったな。

確かに漫画の描き方の本コピーしてそれ見ながら授業してたな〜
行くメリットとは?
- 当然一から漫画の描き方を教えてもらえます。今まで落書き程度しかしてこなかった人でも、ちゃんと段階を踏んで一つの作品を作っていく過程を学べます。
- 専門学校によっては漫画業界とのパイプ(コネクション)があるので、有利になることもある。
- 特別講師として、プロの先生や現役編集者さんが来て作品のアドバイスを聞ける。
- 同じように漫画を描いてる仲間がいるのでモチベーションが上がる。

ちなみに僕が一番タメになったのは「映画を観る」授業だね。
同じ映画を観て人と感想言い合えたり、普通じゃ絶対観ないような作品に出会えたりしたから。
なぜその人次第なのか?
僕自身がそうだったのですが「専門学校に行けば漫画家になれる」なんて漠然とした考えの人は漫画家に慣れません。少しは漫画の描き方知れたけど、気づいたら学校卒業してほとんど作品描いてなくてフリーターの道です。
僕の同期は40人いましたが卒業までに漫画家どころか、デビュー出来た人は1人もいませんでした。逆に一学年下で、学校入って半年で賞をとってデビューした人もいます。
同じ学校でなんでこんなに差がつくんでしょう?
なぜならマンガの専門学校は漫画の描き方は教えてもらえますが、漫画家になれるかはその人の努力次第だからです! とりあえず専門学校に行けば漫画が上達して、もしかしたら漫画家になれるかなって思ってる人は行かない方がいい(学費も高いし) 本気で漫画家になりたい!って人はたくさん作品も描いて上達もするし、上で説明したメリットも活かそうと努力するでしょう。そういう人にとってはマンガの専門学校は行く意味がある。 以上、僕がその人次第って言った理由です。少しでも参考になったら嬉しいです。 僕は専門学校を卒業してから本気出さないと!って焦っちゃった(汗) 遅すぎだよ〜
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