世界で有名なカンフースターには「ブルース・リー」「ジャッキー・チェン」「ドニー・イェン」などがいますが、今回はハリウッドにも進出し特に名作が多い「ジェット・リー」のおすすめ映画10選を超個人的な目線で語っていきたいと思います。





どうしても好きなシーンを語るのでネタバレも含みます(笑)





ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナシリーズ





いやいやいや、ジェット・リーといえばデビュー作「少林寺」だろ!と思う方もいらっしゃるでしょうが個人的には清朝末期に活躍した実在の武術家である黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)を演じたこのシリーズを先ず観てもらいたい!





舞台は英米列強が幅を利かせる動乱の時代の中国、医者で武術家のフェイフォンが支配を企む邪教や利権を奪い返そうとイギリス領事の暗殺を企てる提督、世相を混乱させようとする悪党など様々な武術家と激闘を繰り広げるアクションシリーズで僕のおすすめは1〜3作目までの





  • 天地黎明
  • 天地大乱
  • 天地争覇




全作ワイヤーアクションのスピーディーさと演出!荒唐無稽で痛快な敵!ジェットリーのアクションの美しさ!





秘かに思いを寄せ合う叔母のイーサンイエ(この女優さんがとにかく可愛い)との恋の駆け引きも弟子たちのコミカルなやりとりも楽しいです。




天地黎明では実力がありつつも誰にも認められず華やかなフェイフォンとは相対するかのように落ちてゆく武術家が切ないし。




天地大乱ではラストの提督ドニー・イェンとのバトルシーンは歴史に残るぐらい圧巻のバトルシーンです!




天地争覇では凄まじい足技を使う格闘家鬼脚七のエピソードが泣かせます。





レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 格闘飛龍





この作品もワンスアポンに近いですが、伝説的な格闘家方世玉(創作上の人物ですが実在したように語られる)の若き日を演じたアクション映画で





痛快なアクションシーンはもちろんの事ですがこの作品何より面白いのが方世玉の母親が男勝りの豪傑で、僕はつくづくカンフー映画で母親のキャラが濃い作品は名作になるんじゃないかって思ってるぐらい親子コンビがめちゃくちゃ楽しい映画です!





スウォーズマン 女神伝説の章





原作は中国の超有名な小説家金庸の武侠小説「秘曲 笑傲江湖」





僕は金庸が好きで何作か読んではいますがこの映画は小説をベースにして大胆なアレンジがされてまして見所は何と言っても東方不敗というキャラクターです!





男か女か!?強さを求めるため去勢して、性差を超越した存在の東方不敗がとにかく怪しくて美しいです!攻撃方法も人の身体を貫通する糸を飛ばすという観た事ない荒唐無稽な技を使ってきます。





キス・オブ・ザ・ドラゴン





レオン」や「TAXI」などで有名なフランスの映画監督リュック・ベッソンが製作のアクション映画





もうこの映画、リュックベンソンありがとう!って言いたくなるぐらいパリを舞台に中国武術でアクションするジェットリーをカッコよく撮ってくれてます!(笑)





麻薬捜査のために中国からパリにやってきた捜査官をジェットリーが演じ、地元警察にはめられパリで1人孤独な戦いが始まるんですが、パリのオシャレな街並みと中国武術のギャップのカッコ良さ敵のイカれぐあい最高です





ジェットリーは切ない演技させたら凄く上手いと思うんですがこの映画でも存分に発揮されてると思います。





1人の娼婦のために戦うカッコ良さ、ラストの警察署に乗り込む痛快さ、1本のエンターテイメント作品として完璧だと思います!





ちなみにタイトルの「キスオブザドラゴン」はジェットリーが使う技になってるんですがどんな技か是非観て確かめて下さい。




ザ・ワン





とにかく設定が面白いSF作品です。





ざっと説明するとこの世界には125のパラレルワールドが存在していてそれそれの世界にジェットリーの顔をした別の人物がいるんですが、その中の1人が全てのパラレルワールドのジェットリーを殺して全能の存在(ザ・ワン)になろうとしてて、そしてラスト1人残った善人のジェットリーが123人自分自身を殺した悪のジェットリーに狙われるってストーリー。




次々自分を殺すことによってエネルギーを吸収し段々と超人になっていくって設定も面白く、八卦掌を使うジェットリーVS形意拳を使うジェットリーの戦いは見所です!





HERO 英雄





舞台は中国、戦国時代末期。常に刺客に命を狙われており誰も100歩以内に近づけることのなかった秦王(後の始皇帝)の前に1人の「無名(ウーミン)」と呼ばれる名無しの男が1本の槍と2本の剣を携えてやってきます。





槍と剣には中国最強と言われる3人の刺客の名が刻まれていて、彼は秦王の前で刺客達を倒した経緯を語り始める。





秦王は刺客を倒した褒美として無名に少しずつ自分の側に近づくことを許しますが、実はこの無名とてつもない絶技を身につけていて・・・





どうです?ワクワクしませんか!(笑)





監督のチャン・イーモウは美しい演出と色彩を撮ることで有名な監督で、この作品でもシーンによって登場人物の着てる服の色彩を統一するなど遺憾無くその演出が発揮されてます。





どのアクションシーンとっても美しく詩的な感じがします。特にドニー・イェンとの戦いのシーンは美しすぎて痺れました。





ラストは賛否両論あるかと思いますが、なぜこのタイトルになったかを考察してみるのも面白いかと思います。




ダニー・ザ・ドッグ





またもやリュック・ベンソン、ジェットリーをカッコよく撮ってくれてありがとう映画です!(笑)





今度のジェットリーは幼い頃に攫われ悪徳高利貸しバート首輪を外すと殺人マシンのように戦う野獣人間に育てられたダニーという男で。





毎日命令に従いながら動物のように扱われ、金を滞納するギャングや宝石店主などを襲わさせられていた。そんなある日ダニーは仕事中盲目のピアニストサムに出会い、バートの元から逃げ出す。





暴力の世界で育ったダニーはサムの家で世話になるようになりサムとその養女ヴィクトリアの温かい家庭の中で徐々に人間性を取り戻していく・・・





個人的に香港時代の荒唐無稽なジェットリー作品も大好きですが、リュックベンソンと組んだジェットリー作品はただのアクション映画ではなく情緒や泣きも加えたA級エンターテイメント映画に仕立て上げてくれた気がします!




SPIRIT 霍元甲





この作品はジェットリーのアクション映画の集大成だと僕は思います。





清代末期に実在した武術家霍元甲を描いたアクション映画。





名門武家に生まれたフォ・ユァンジアは父から病弱だという理由で武術を教われなかった。それでも練習を盗み見隠れて独学で習得し、やがて成長したユァンジアは連戦連勝。天津では彼に敵うものはいなくなっていた。だけど、親友すら止められない傲慢さから恨みを買い、復讐のために母と娘を敵に殺されてしまう。





生きる意義を失い、悲しみと絶望感で抜け殻となったユァンジアは天津を離れ数千キロ先の静かな山村に流れ着く・・・





今まで沢山のアクション映画に出てきたジェットリーがこの作品のフォ・ユァンジアの人生を通して、武術を習う意味強くなる意味を伝えたかったんだろうなと思わされる作品です。





ちなみにSPIRITには「劇場版」と「38分の未公開シーンを含むノーカット完全版」があります。物語の構成がだいぶ違っていて個人的にはノーカット完全版の方がよりテーマが伝わりやすいと思います。吹き替えがないのが残念ですが(汗)




おまけ





他にも勧めたい映画はあるんです(笑)





カンフー・カルト・マスター 魔教教主





金庸の原作も大好きで荒唐無稽さとぶっ飛びかたで個人的には相当ワクワクする映画なんですが、3部作にする予定の2作目から作ったら大外れしてそれ以降作られなかった作品なので、物語は途中から始まるわ途中で終わるわで勧めづらいのです(笑)





でも良いシーンはあるし、個性的なキャラクターわんさか出るわで少年漫画目指してる人はワクワクする設定だと思うので興味ある方はぜひ。





ドラゴン・キングダム





内容はともかくとしてあのジャッキー・チェン初共演したって貴重な作品です。





内容はともかくとして・・・