はじめまして漫画家アシスタント歴17年のハルマキです。
僕は漫画家になるために漫画の絵にこだわらず幅広い世界の芸術から絵を描く影響受けた方が良いと先生に教わりました。それは絵画であったり浮世絵であったり、映画や彫刻もそうです。
好きな画家はたくさんいます、その中で僕にトラウマを植え付けた1番好きと言っても過言でない画家「ズジスワフ・ベクシンスキー」を紹介したいなと。
ネットで調べると「3回見たら死ぬ」やら色んな噂がありますが(笑)大丈夫、僕は100回は見てます。まぁ語るよりまずは絵を見てください。
ギャラリー








どうです?なんか怖っ!って思うけど妙に惹きつけられる絵じゃないですか!ダークな絵の中に映える赤と青の美しさ。黒の大胆さ。
ベクシンスキーのトラウマ
僕がはじめてベクシンスキーの絵に出会ったのは「ミサイルマンー平山夢明短編集」のこの表紙を見たときです。

なんじゃこの不思議な絵!見た事ないぞ!って気になって画集を買って帰りました。
はじめ見た時は死の匂いと人体の損壊に怖っ!気持ち悪っ!って思いました。それこそ風景画には自分がそこに立った時の恐怖感まで湧き上がってきてトラウマになりました。
でもベクシンスキーに与えられたトラウマはどうしても触ってしまうかさぶたのように僕の心に引っかかって気になって気になって仕方なかったんです。怖いもの見たさと言いましょうか(笑)
そのうち静寂な画面に寂しさだけでなく美しくて荘厳さを感じて僕の中でなんて「カッコいい絵を描く人」なんだ!と気づけばベクシンスキーにハマっていました。
特に1番好きなこの絵!

この圧倒的な巨大感!その中に広がる美しい空間!どこに繋がってんだろう、どうなっちゃうんだろうでも気になる!
おそらくこのゲートに見惚れてくぐっちゃったら2度と帰って来れないようなそんな恐ろしい妄想も広がりませんか(笑)
僕はベクシンスキーの奇妙な生き物の絵も好きですが、こういうやたらと巨大感のある風景や建造物の絵もたまらなく好きです。そこにあるのは寂寥感や恐怖感で、こんな建物実際あったら圧倒されてひたすら怯えるだけですが見てみたいと思わせてくれます!


ちなみにフロム・ソフトウェアというメーカーから出てる「ダークソウル」というゲームシリーズがあるのですがその世界観が大好きな人は絶対ハマると思います。僕も大好きです。



ドローイングも不気味でカッコいいです!見たことない絵ってそれだけでゾクゾクきますね。
漫画も同じで「読者は見たことない絵」に興味を惹かれます。じゃあそれをどうやって描くのかって時に本物の画家の絵を見るのはすごく勉強になります。
ベクシンスキーの最期
ベクシンスキーは1929年ナチス占領下のポーランドで生まれました。
中等・高等教育を受けたのち、工科大学の建築課に学び、建築工事現場監督と並行して写真や彫刻絵画を学んだそうです。
そして2005年自宅で使用人の息子に刺殺されるという壮絶な最期を迎えました。
僕はベクシンスキーがなぜこんな絵を描いたのか?そんな分析は難しくて分かりません。ただ残された絵を見て美しさ、カッコよさに惚れただけです。
好きな絵が多過ぎてここでは紹介しきれません、気になった方はぜひ画集が5冊出てるので買って損はないです。
いつか生で彼の絵を見てみたいものです。
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